忙しくても看護師を続けたいという人は多いです。その理由は、金銭的なことだけではありません。仕事中にやりがいを感じることが、多々あるからです。看護師は、患者の日々の生活に貢献することが仕事になります。なので、それが実感できた瞬間こそ、やりがいを感じるのです。病院で勤務している看護師は、入院患者の容体が良くなっていく様子を真っ先に知れます。体を起こすのも大変だった患者が、治療やリハビリを経て自力で立ち上がれるようになる瞬間などは、看護師としてこの上ない喜びを感じられるでしょう。患者に「いつもありがとう」と声をかけてもらえるだけでも、やりがいを感じることがあります。
また、患者の家族の支えになっているということも、看護師のやりがいの一つです。患者の家族の多くは、四六時中病院にいるわけにはいきません。それぞれ生活がありますので、会えるタイミングは限られています。しかし、大切な家族ですので、心配が尽きることはありません。そこで頼りになるのが、看護師なのです。看護師は、入院中ずっと患者に寄り添ってくれます。万が一のことがあっても、看護師が見てくれているので安心できるのです。あまり接する機会はありませんが、患者と同様にその家族からも頼りにされています。それに気づいたとき、看護師の仕事をしていてよかったと感じることでしょう。退院時に患者の家族が、お世話になった看護師へ挨拶に来てくれることもあります。それも、看護師としてとても嬉しいことです。